仕事のヒント 2016.06.23

「売れるモノづくりのヒントはおすそ分け」かもしれない。

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パートワーク(分冊百科)は 国内では新しいタイプの雑誌だ。 1号あたりのリーズナブルな価格と 今までにない形態、手軽さが注目を集め、 休刊や廃刊に追い込まれる雑誌が多い出版不況の中で、 次々と興味を惹く商品が発売されている。

しかし、ここ数年は様々な出版社から 人気キャラクターの商品や映画、ホビー、教養 に関するシリーズが次々と売り出されるようになり、 コモディティ化が始まっているのかもしれない。 最近同じようなジャンルやテーマの商品が 増えたなと感じることも多い。

パートワークの仕事で商品開発にも 積極的に関わる機会が増え、 どういう商品が売れるのか? についていろいろ考えるようになった。 そんな中、あるWEBサイトの記事を読んで なるほど!と思ったことがあった。 それは、とある酒造メーカーが広告を依頼した 有名なアートディレクターの一言

「これからのライバルは他の酒造メーカーじゃなくて、 ベンツやBMWです。なぜなら好きなクルマに乗るより このお酒を飲みたいと思わせなければならないからです」

目から鱗だった。 モノや情報がこれほど溢れまくっていても、 人間は1日24時間しか持っていないのだ。 現代はまさに「時間の奪い合い」だ。 それまで、競合他社はどのような商品を 発売しているのかを調べたり、 同様の商品の特徴や差別化するための微妙な違いを 見つけようとしたりに時間を費やしたことが、 あまり意味がないんじゃないか? と思うようになった。

いや、もちろん多くのデータを集め、 それらを細かく分析することは、 緻密に計算された上で成り立っているビジネスモデルを ドライブさせるためには必要なことであるのは明白だ。 ただ、それは自分の仕事ではない。

商品(モノ)の魅力とその商品で どんな時間を体験できるのか? 楽しんでもらえるのか? という経験(コト)の両方を行ったり来たり しながらひたすら考えて、 きっとできたら面白いだろうなぁ ぐらいじゃ足りなくて、 すでにある商品を手に持って ちゃっかり楽しんじゃっている くらいじゃないとダメだなと思った。

商品開発とは 「自分の大好きなもののおすそ分け」 なんじゃないだろうか? 本当は見せたくないけど、あげたくないけど、 あなただから特別あげましょう! ぐらいのとっておきの魅力がないと、 わざわざ買ってまでして 手に入れようとはしないのかもしれない。

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