ハッシュって!? 2016.06.21
「編集だけなら他に頼みます」というお客様の目の付けどころ!?
なんでもやります!で請け負った仕事がうまく行き、 その後受注も増え、順調に仕事が動き始めた頃のことだ。 そのクライアントから、手強い案件の依頼があった。 これまでマガジン編集を中心にお引き受けしていたのだが、 商品開発も手伝ってもらえないかという内容だった。
何をどう始めたらいいのか? ノウハウも知識もまったくなく途方に暮れ、 「マガジンだけならお引き受けしますが・・・」と やんわり辞退をした。
すると、 「他の会社が断ったからお願いしているんです。 マガジンだけならやってくれるとこが他にもありますよ」との答えが・・・・。
なるほどと納得してしまった。 既にあるもの、やったことがあることを基準に 自分たちの強みややりたいことを決めがちだ。 スケジュールや品質を保証して見合ったお金を頂くことが商売だし、 やれないことは請け負わないのは間違っていない。
しかし、お客様はよく見ているなーっと感心した。 僕らが選ばれたのは、強みと勝手に思っていた マガジンの編集能力ではなく面倒な仕事、 悩み事もここに頼めばやってくれそうだという 「なんとかする力」だったからだ。
その世界の専門家にしかできないことだけで 仕事が成り立っているわけじゃない。 ほとんどのことが、やろうと思えばできることだらけだ。 つまらなそう、面倒くさそう、時間がかかりそう、 最初がそんな雰囲気だから誰もやりたがらない。
やったことがなくても、 やってみたら意外にうまくいった、 という経験ができたらしめたもの。 あとは、それって自分たちの仕事なの?やるべきことなの? と思い始めたら、やれば面白くなるんじゃない? ハマるんじゃない? と問い直せばいいだけだ。